ちかちゃん新報 第265回掲載記事
先日、NHK“ちこちゃんに叱られる”を見ていましたら、毛髪には“水素結合”があるというのが放送されていました。それがあるから、濡れた髪をスタイリングするとその通りにヘアスタイルが仕上がると言う事でした。実は、水素結合は濡れると結合が切れ、水分がなくなる(乾燥)と又、結合します。それで、髪が濡れると又、ヘアスタイルが崩れてしまいます。髪は水素結合の他に、塩結合とシスチン結合があります。この3つを上手く活用したのがパーマです。パーマの際は基本、ロットの形に切れたシスチン結合を別の部分で再結合することで、カールが付くわけです。この時、塩結合はアルカリ・酸によるものですので、パーマの際はアルカリで結合を切り、酸で結合を戻します。これによりパーマの掛かりやすい状態を作り、酸に戻す事で、元の元気な弱酸性の髪にしていくわけです。パーマの際の水素結合は薬剤の中に含まれる水分によって結合が起こっています。寝ぐせで付いたくせは、濡らせばシャンプー後の状態に戻ります。逆に言えば、乾いた状態で寝ぐせを戻そうとしても無理があるという事です。しかし、乾いた髪にヘアアイロンで手入れをすると動きが出ますよね。それは、水素結合によるものではなく、熱変成により、セッティングされたと言う事です。だから、濡れた状態で、ヘアアイロンを入れても、セッティングは出来ません。ご自身のテクニックでヘアスタイルを創り上げてる様に思いますが、目には見えない髪の中では、化学的な事が起こっているんです。おもしろくもあり、不思議な世界ですね。
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