第152回 ちかちゃん新報のコラム掲載を始めて早いもので
令和3年1月20日 ちかちゃん新報掲載記事
ちかちゃん新報にコラムを書かせて頂く様になり、もう3年が過ぎたのではないでしょうか。ご来店のお客様方には“読んでますよ”とありがたいお言葉を頂いています。今日は、私の自己紹介を遅くなりましたがしたいと思います。JR筑後船小屋駅近くで美容室レ・ピ・ローズマリンをしております。高3の終わり目標もなく、取りあえず入試願書を出した大学に“違う”と思い両親に“美容師になる”と宣言し、地元の美容学校に入学しました。土・日曜が休みだったので早く技術を覚えたいと思い、近くの美容室に住み込みで入店致しました。何も自分の出来る事はなく、トイレ掃除ばかりしてました。師匠からは、“引き受けきれない”と断りの電話が入ったそうです。その話しを母から聞いたのは、美容室をオープンし、随分経ってからの事です。その時母が“そのうち慣れるでしょう”!!と言ってくれていなければ美容師、三栄子はあり得ませんでした。美容室を23才でオープンし、髪がすごく痛んでらっしゃるお客様が来店され、この方の髪を元気にしたいという思いで、毛髪・肌の勉強を始めました。当時、美容学校で習得した範囲の知識しかなかったので、知らない事を知る楽しさで、いつの間にか指導して下さる先生の追っかけをやってました。その内、その先生が講師にならないかと声を掛けてくれ、講師になるともっと深く、広く知識を得られるだろうと挑戦しました。東京で研究発表や、ヘアショーを手掛けていました。その後、そのヘアショーのプロデューサーより、大阪コレクション、パリコレクションに誘われ、“サロンワークをする以上は、世界に通用する美容師でなければ”と、経験する事としました。それを数年、毎年続けました。そこで、大切に思った事は、“何が出来るかよりも、何がどれだけやりたいか”の熱意と行動力の大切さを感じました。世界に出るのにも一段落ついた時に、東京より日本毛髪協会より、九州支部の役員にならないかと突然依頼があり、福岡にその拠点が出来れば良いのにと思っていたので、引き受け、研修会や、博多駅にて毛髪無料相談会などを開催しております。そういう中、和服文化にも興味を持ち、上級着付師・一級着付技能士となり、着物普及にも努めています。何かがやれたらいいなと思っていると、形を変えチャンスが向こうの方からやって来てそれを、いかに取り込むかで、自分の夢が叶って来るなと実感致しています。皆さんもそういう体験を実際なさっているのではないでしょうか。その何かが自分にとっての本物かどうかが問われるかもしれません。コロナ禍の中、自分の内なるものに向ける時間はたっぷりなので、赤心(せきしん)を見つけてみてはいかがでしょう。