第88回 初めてパリに行った時の事
平成30年7月24日 ちかちゃん新報掲載記事
暑くてたまらなくなってます。いかがお過ごしでしょうか?夏バテには、まずは睡眠と食事をきちんと摂る事ですね。”食”で思い出すのは、フランスのカットを学ぶために、初めてパリに行った時の事です。どこで食事をしていいのやら、さっぱり分かりません。この時は全国から20名程参りましたので、夕食が組んである事もあり、全員で食事したりもしました。エッフェル塔内のレストランでは、ちゃんとしたディナーでしたが、味がなく、誰かが日本のしょう油を持参しており、皆で回しながらかけて、”美味しいね”と言って頂きました。セーヌ川クルーズの際は、事前にレストランで食事を済ませてからだったのですが、そこでは、一品ずつ運ばれるのを完食しないと、次の料理が出ず、バケツの様な深いブリキの容器に、蒸されたムール貝がたくさん、”これを食べきらないと次のメインディッシュは来ないね”と言いながら、懸命に食べました。周りを見渡すと、フランス人の方々が、ムール貝の殻で貝汁をすくいながら美味しそうに食されてました。いよいよ、食べきった、さあ、メインディッシュと思いきや、このムール貝がメインディッシュで、後は無し、食事は終わりでした。パリコレクションの際は、私達のスタイリストのプロデュースをして下さってる方と、一緒でしたので、美味しい食事にありつく事が多くなりました。オニオンスープは最高で日本に帰ってからも、その味をと調理に励みました。宿泊しているホテルの側にオルセー美術館があり、そこで、オレンジジュースをオーダーしたのですが、発音のアクセントが間違っていて通じず、仕方なくコーラにしました。フランスは、ほぼ日曜日は店舗は定休日で、唯一ルーブル美術館にあるレストランのみ営業だったのですが、ここは口に合いませんでした。地下鉄で30分程出かけて、プロデューサーお勧めレストランの生ガキは、絶品で、”こんなにたくさん食べたのはお前だけだ”と言われてしまいました。このカキは、日本から持ち込まれ、ドーバー海峡で養殖された物らしいです。イギリス・ロンドンに撮影の際立ち寄った時は、スーパーで日本の冷凍寿司を買って食べたのですが、ご飯がポロポロで、イギリス人は、この寿司を日本の美味しい物として食してるのかと思うと、唖然としてしまいました。ミラノコレクションのため、イタリア・ミラノに行った際は、ワインもパンも、生ハムも最高でした。イタリア料理は、魚を使ったしょう油みたいな物を調味料として使うので、日本人の口に合いやすい様です。ホテルの近くに中華料理のレストランがあったので行きましたが、餃子をフォークとナイフで食べているイタリア人には、おかしさで吹き出しそうになりました。パリのホテルのすぐ側にイギリス式バーがあり、皆で食後過ごしたりするのですが、ビールを頼むためにカウンターに行き、料金と引き換えに頂く。その上部2割が泡。なめらかでアイスクリームみたい。下の8割は黒ビール、そのキルキニを周りのフランス人は、2時間位おしゃべりをしながら飲んでいる。ビールは完璧ぬるくなっているはず。美味しいのかと頭をかしげたくなるのだが、おしゃべりが美味しいみたいです。その時に、プロデューサーに頼んでもらったカルアミルクは、今は私の思い出のカクテルとなりました。以上、私の食事のこぼれ話です。